腰痛の原因

腰痛の原因について

腰痛の原因は大きく分けると３つあります。

1. 筋肉の緊張
2. 骨の変形
3. 精神的ストレス

１.筋肉の緊張

筋肉が緊張すると腰痛になります。代謝に必要な血流が悪くなり酸素と栄養が不足し、老廃物が蓄積するからです。

• 　長時間同じ姿勢を続けている
• 　猫背になる
• 　運動不足
• 　睡眠不足
• 　ストレッチ不足
• 　体の冷え
• 　怪我

などで筋肉は硬くなります。筋肉が硬くなると、

筋肉の長さが短くなる

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筋肉の中を通る毛細血管が圧迫され、毛細血管を流れる血流は低下

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血液は酸素を運びますので、血流の低下によって組織は常に酸欠状態に陥る。

血液の役割は、細胞から老廃物を運びだし新たな栄養を運び込む。

この血液の役割をジャマすることになります。

つまり、

筋肉が緊張すると、下記のような悪循環に陥ります。 

• 　組織の酸欠
• 　栄養不足
• 　老廃物の蓄積

腰痛に悩む多くの方は、この悪循環の輪から抜け出せずにいます。腰痛を改善するためのポイントは、この悪循環の輪を断つことです。

２.骨の変形

腰痛の原因となる骨の変形には2種類があります。

1. 椎間板ヘルニア
2. 脊柱管狭窄症

椎間板ヘルニア

椎間板とは、背骨の間にあるクッションの役割をする軟骨です。椎間板のおかげで人は、体を曲げたり、反らせたり、捻じったりすることができます。椎間板は繊維軟骨（せんいなんこつ）で構成されています。

• 　不良姿勢（猫背）
• 　急激な腰曲げ動作
• 　重量物の持ち上げ時
• 　加齢による椎間板の老化 

腰を曲げた時、椎間板の水分が背中側に移動します。一時的に腰を曲げることは問題ありませんが、曲げっぱなしの状態が続くと、髄核は後方に移動してクセづいてしまいます。この状態のことを椎間板の”後方変性”と言います。

そして後方変性によって起こる痛みなどの症状のことを『変性症候群』と言います。こうなると、腰を伸ばす時に痛みを感じるようになります。 

椎間板の外側には神経がたくさんあります。動作によって、体の中で椎間板も動くので、クセづいていた椎間板が元の状態に戻る時、神経が刺激を感じて痛みになることがあるのです。椎間板の周辺には、痛みの刺激になりやすいポイントがたくさんあります。
 

例えば、長時間椅子に座った後、立ち上がって腰を伸ばすと痛いという経験はありませんか？これは椎間板の水分が後方へ移動していたため、伸ばすとき一時的に痛みを感じるからです。 

脊柱管狭窄症

• 　腰痛
• 　脚のシビレ
• 　間欠跛行（かんけつはこう）

また、トンネルが狭くなる原因は３つあります。 

1. 椎体の変形
2. 靭帯の肥厚
3. 椎間板変性 

老化によってトンネルが狭くなります。背骨は２４個の椎体という骨が積み重なって構成されています。

脊柱”管”といっても、途中には神経の枝が出る穴が開いているので、完全な管ではありません。

①椎体の変形

椎体の変形には骨棘があります。背骨どうしがぶつかり合って、その部分が増殖して棘のように出っ張ります。出っ張った骨が神経を押して、痛みが起こります。 

②靭帯の肥厚

トンネルの中には脊髄神経だけでなく、靭帯があります。椎体をつないで背骨を安定させる役割があります。この靭帯が肥厚して、脊柱管が狭くなります。 

③椎間板変性

加齢によって椎間板の水分が減少します。水分が減少すると椎間板の高さが低くなり骨と骨のすき間が狭くなります。すると上下の骨が当たり、骨棘ができて神経を押します。
 

椎間板の中心部には、髄核が多く含まれています。

髄核とは、『プロテオグリカン』というたんぱく質の結合組織で水をたくさん含む性質があり、２０歳を過ぎると減少します。すると椎間板のクッション性が低下します。加齢に伴うこのような現象のことを、退行変性（たいこうへんせい）と言います。

退行変性によって背骨の支持性が不安定になり、骨棘が形成されて神経を刺激する。これが椎間板変性です。以上が骨の変形についてです。  

３.精神的ストレス

不安・恐怖・抑圧・怒りなど、精神的ストレスによって腰痛が起こります。自律神経が緊張して、筋肉が硬くなるからです。
 

体中のほとんどすべての器官は、交感神経と副交感神経の支配を受けています。交感神経の指令が優位になると、下記のような現象がおこります。

• 　心拍数が上がる
• 　血管を収縮させる
• 　瞳孔がひらく
• 　胃腸の働きが下がる

副交感神経が優位になると、これとは全く反対の作用がおこります。交感神経と副交感神経は、互いにバランスをとって、体の内部環境を整えています。 

自律神経は意思とは関係なく働きますが、心の動揺や感情の動きはその働きに微妙な影響を与えるので、交感神経の緊張状態が長く続くことで、血管・筋肉が収縮し、腰痛が起こります。

精神的ストレスが腰痛の原因のになるのはこのためです。

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